「確定申告って難しそう…」「会社員には関係ないのでは?」
実は、確定申告を活用して“合法的に”節税している人がたくさんいることをご存じですか?
毎年3月にやってくる確定申告シーズン。
この機会に正しく手続きをすれば、税金が戻ってくる(還付)こともあります。
この記事では、「確定申告で節税している人はどんなことをしているのか?」を初心者向けに徹底解説します。
そもそも確定申告とは?
確定申告とは、1年間の所得と税金を自分で申告・精算する手続きのこと。
会社員の方は年末調整で税金処理が完了していることが多いですが、以下に該当する場合は追加で申告することで税金が戻る可能性があります。
■ 確定申告が必要またはオススメな人
- 副業で年間20万円以上の収入がある
- 医療費が10万円以上かかった
- ふるさと納税のワンストップ申請をしなかった
- 住宅ローン控除の初年度
- 年の途中で退職した
- 高額な保険料や寄付を行った
では、具体的にどうすれば「節税」になるのかを見ていきましょう。
節税術①|所得控除をフル活用する
「控除」とは、課税対象から差し引ける金額のことです。
控除が多ければ多いほど、課税される所得が少なくなり、結果的に支払う税金が減るという仕組みです。
主な所得控除一覧
- 基礎控除:全員が対象(48万円)
- 医療費控除:年間10万円以上の医療費
- 社会保険料控除:国保・年金など
- 生命保険料控除:保険契約者が支払った保険料
- 扶養控除:家族を扶養している場合
- 寄付金控除:ふるさと納税など
これらを正しく申告すれば、還付金(払いすぎた税金の戻り)を受け取ることも可能です。
節税術②|経費をしっかり計上(副業・フリーランス)
副業や自営業をしている人は、必要経費を計上することで課税所得を減らすことができます。
経費にできるものの例:
- 仕事に使ったパソコン・スマホ・通信費
- 自宅の家賃・電気代の一部(家事按分)
- 勉強のための書籍・セミナー代
- 交通費・打ち合わせ時のカフェ代
- 副業関連のサービス利用料(Canva、ChatGPTなど)
これらの出費を正確に記録し、領収書を保管しておくことで、“節税体質”を作ることができます。
節税術③|青色申告で控除を最大化
個人事業主や副業で開業届を出している人には、青色申告がおすすめです。
■ 青色申告のメリット
- 最大65万円の特別控除が受けられる(複式簿記+e-Tax)
- 家族への給与が「専従者給与」として経費にできる
- 赤字を3年間繰り越せる
「開業届」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出するだけで、これだけの節税効果が得られるのです。
節税術④|iDeCo・ふるさと納税で賢く控除
■ iDeCo(イデコ)
- 毎月の掛金が全額所得控除になる
- 運用益も非課税
- 老後資金を作りながら節税できる
■ ふるさと納税
- 自治体に寄附すると税金が控除+返礼品ももらえる
- 自己負担2,000円で高価な特産品が届く
どちらも確定申告での申告が必要なので、やるなら早めの準備を。
節税術⑤|還付申告を忘れずに
還付申告とは、払いすぎた税金を取り戻す手続きのことです。
年末調整だけでは反映されない支出があった場合、確定申告で追加申告すればお金が戻ってくるケースが多くあります。
還付申告で戻ってくる例:
- 医療費が高額だった年
- 保険料・扶養控除などの申告漏れ
- ふるさと納税の申請忘れ
還付申告は5年前まで遡って申請可能です。「今年は申告しなかったけど…」という方も、今からでも間に合います!
確定申告の基本手順(簡単にできます)
- 申告書の作成(国税庁の「確定申告書作成コーナー」または会計ソフト)
- 書類提出(e-Taxまたは郵送・持参)
- 必要書類の準備(源泉徴収票、控除証明書など)
- 還付金の振込を待つ(通常1〜2ヶ月)
初心者でも、会計ソフト(freee・マネーフォワードなど)を使えば、スマホでも簡単に完結できます!
まとめ|確定申告は“お金を取り戻すチャンス”
- 控除・経費・制度を活用すれば、税金を数万円単位で節約可能
- 会社員でも、医療費や寄附、住宅ローンで申告すべき場合がある
- 副業・自営業者は青色申告+経費管理で大きく差がつく
- やらなきゃ損!な制度、それが確定申告
「確定申告=難しい・面倒」というイメージを捨てて、 一歩踏み出すだけで家計が変わるかもしれません。
ぜひ、今年から節税上手の第一歩を踏み出しましょう!
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